タケデンマンゲツ 雄 栗毛 1986年5月31日生まれ
父ホットスパーク母イズモテンリュウ母父セダン
中央28戦5勝 地方48戦28勝 獲得賞金¥250.101.200
タケデンマンゲツという競走馬を最初に見たのは、北関東の宇都宮競馬場でした。
1992年から1993年にかけて宇都宮にいた競走馬でした。
自分が小6か中1だったと思います。今は無き宇都宮競馬場。自分の競馬の原点と
言っていい場所でした。行った事のある方は御存知と思いますが、名物100円ヤキソバ
青競、赤競のみの新聞、当時は手書きの藁半紙の投票用紙、第3コーナー奥に見える遊園地
駐車場にある今川焼きの出店、そして、付近の道路を引かれて歩く競走馬・・・。
今でも一番心に残るのは、発売締め切り前に流れる「エリーゼのために」の物悲しいメロディ。
出来る事ならもう一度、宇都宮競馬を見たい・・・。
あのなんとも哀愁漂う雰囲気と優しさがある宇都宮競馬・・・。
その当時は賞金もなかなか良かったのです。一番下のクラスでも50万位あったし
何よりB級からOPなんかは賞金も番組も充実していたし、活気もありましたね。
1992年付近だけでも沢山の宇都宮名馬がいたし、毎年スターの出現をワクワクしていた
自分がいる。この頃だとグランドリッチ、カネユタカオー、スルガスペインとか
後にベラミロードの母となるベラミスキーなんかがいたし、アラブは特に凄かったと思う・・・
スズローナ、サカノタイム、トチノミネフジなど、他にもまだまだ出てきます。
南関東や中央の桧舞台へと上がっていった馬達も沢山いました。
そこへ1992年に中央下りのOP馬で宇都宮にやってきたのがタケデンマンゲツ。
中央のG1も見ていたけど、この頃まだ子供の自分は、どちらかといえば
深く入り込んでたのは地方の競馬だったので、中央のOP馬といえども、重賞馬では無いし
宇都宮といえども、そう簡単には負けないだろうと密かには思っていた・・・が
初めてタケデンマンゲツのレースを見て思ったのが・・・「強い」の一言。
二戦目、三戦目と見ていくうちに、こんな強い馬でも中央のOPでは勝てないのか・・・。
という絶望感というか、現実を見せられた。宇都宮の馬達をまるで子供扱いにする
タケデンマンゲツ。朝の調教を見ていても走るフォームが全然違う。沈む沈む。
「馬は一段下がって加速する」って言葉があるように、本当にグ〜ッと沈む。
更に上をいくフォームのナリタブライアンやディープインパクトなんて神の領域だとも思う。
タケデンマンゲツを見てこれが中央のOPに行く馬の走りか・・・と思い知らされました。
よく重賞レースを見ていて全然、掲示板争いを出来無い馬を見て、弱いなとか
大して強くないなと思う時なんかあるかもしれませんが、いやいや・・・
OPに行くような馬は皆強いです・・・勝つ馬達が強すぎるんです。
ましてやその中でも勝ち続けるようなスーパーホースはまさしくスーパーホースですね。
そんなタケデンマンゲツの連勝と快進撃は続いていき、すっかり宇都宮の顔となった。
当時自分の祖父が所有していた馬が同じく宇都宮のOPに一頭いたのですが
出走登録をしてメンバーを見ると、タケデンマンゲツの名前があったりして
何で出てくるんだよと笑っていました。それでもタケデンがどんな勝ち方をするのかな
という楽しみのが強い感じでレースを見ていたと思う。あまりにも大袈裟かもしれませんが
今でいうディープのレースを見る感じに似ていますかね(笑)その分、馬券は取り易かった
んじゃないかと思いますが。この頃の宇都宮は皆タケデンのような馬をと思い中央下りの馬を
買ってきていた馬主さんも多いと思います。
その後、宇都宮で一時代を築いて、南関東の川崎記念に遠征してこの時がなんと単勝
10番人気。舐められていたんですね。宇都宮ファンはここぞとばかりに馬券を買ったと
想像します。いつも宇都宮では110円位ですから。そして結果は南関東の将軍
ハシルショウグンのハナ差の二着!!うあ〜惜しい・・・でも良くやった、お前の強さは
やっぱ通用するんだよ・・・って気持ちの半々でした。
その後も遠征はしましたがタケデンといえどもなかなか成績を上げられず、地元の宇都宮じゃ
負担重量が60キロとかになり苦しい戦いもしいられましたが、今でもあの時に肌で感じた
タケデンマンゲツの強さ、そして中央OP馬のレベルというのは1つの経験として忘れないモノ
となっています。それは現在の競馬を見る上での予想にも当然生かされますし、何より
その微妙な力の差や潜在能力の差という「1つの強さ」を見極める自分の経験になっている
と思います。その後のタケデンマンゲツは東北の上山競馬場に転厩してしまい生で見ることは
子供の自分には不可能となってしまいましたが。雑誌の記事なんかで当然チェックをして
いましたし勝利の話を聞くと、やっぱりタケデンマンゲツは強いな・・・とそう思いました。
高齢もありその後は引退しましたが、種牡馬としてわずかながら何頭かの子供も輩出
しています。これからの血統表の中でタケデンマンゲツの名を見る事は無いのかも?
そうなるのかもしれませんが・・・。
当時の宇都宮競馬ファンの中には確実に残る優駿タケデンマンゲツだったと思います。
今はどうしているのかな・・・?
栗毛の馬体に顔つきも・・・今でも覚えています。
そして今は無き宇都宮競馬を思い出すと・・・必ず思い出す一頭の競走馬です。
I Love 宇都宮競馬!!
You are strong・・・タケデンマンゲツ!!



HOME